シーカヤック

    
 
 


 ハロン湾のバスツアー予約時、「$2で、シーカヤックができます。」
 と言われ、夫Tは、迷わず契約しました。

 多国籍民族バスが、3時間かけてハロン湾に着くと、
 雨がスコールに変わり、クルーザー船が出航できません。
 港で例の恐怖の空芯菜などを食べ、雨が小降りになるのを2時間待ちました。
 やっとハロン湾に繰り出し、島で下船し、ずぶ濡れになりながら、
 鍾乳洞みたいなところを観光しました。

 そして、また船に乗り、別の島に連れて行かれました。
 ジェラシックパークのヘリが飛び立ったようなところで、
 カヌーをするようです。
 カヌーしない人は、釣り船に乗るようです。
 かわらず雨が降っています。当然、カヌーはなしでしょう。
 「釣り船に乗ってもいいよ。でも$2は返せない。」

 しかし、夫T。断固、カヌーに乗ると言ってききません。
 2人乗りなので、あたいも逃がしてもらえません。
 突然、亭主関白夫に変貌してしまいました。
 カヌーの座席を見ると、水溜まりになっています。
 イギリス人などは、水着を着ていますが、
 私は着替えをもっていません。懇願してもダメです。

 泣きながら、カヌーに乗りました。
 しかし、カヌー。乗ってみると、すい〜〜と進み、なかなか気持ち良い。
 プールでケノビする感じです。
 水面に浮かんでいるので、海面すれすれで、よりハロン湾を感じれます。
 右にすい〜〜、左にすい〜〜、まっすぐすい〜〜。
 はっきり言って、この旅で、一番楽しいひとときでした。

 しかしながら、濡れたお尻は、10時にホテルに辿り着くまで、
 気持ち悪く濡れたままでした。
 あとで若者のバックパッカーがやってきて言うには、
 相棒が乗らない、とゴネタけど、「あのおばちゃんも乗ってるだろう!」
 と、私を指さし、説得したとか。私のカヌー姿は、若者にも勇気を与えたんだよ。

 帰ってからも、あのカヌーの楽しさは忘れられません。
 「だろ〜〜?俺様は、カヌーの楽しさを知っていたのさ。」
 と夫T。それもジブンの手柄か?
 あんなに嫌がっていたのに、すぐ改心する私の柔軟さを褒めたい。
 日本でも、今一度カヌーをやってみよう!と、ただ今画策中です。

 そんなこんなのハノイ旅。
 更新をもたついている間に、1ヶ月が過ぎようとしています。
 まだまだ書きたいことはあったような気がしますが、
 ぼちぼちホントに忘れ始めているので、今日で終わりにします。
 ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。



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